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ヤマト運輸、「LINE」でお届け予定通知開始

2016/01/21

ヤマト運輸(株)は1月19日からコミニケーションアプリ「LINE(ライン)」を活用したユーザーへの情報発信を開始した。国内の登録ユーザー数が5800万人と広く普及し、日常的に頻繁に利用されている同サービスを活用することで、お届け予定メッセージなどの情報の閲覧頻度を高め、受取場所の変更や、受取時間の指定など、ユーザーが荷物を効率的に受け取れるようにする。「LINE」の活用についてはユーザーからの要望が多かったという。

1月15日の記者発表会で同社の長尾裕代表取締役社長は、「これからも、荷物を届けるというリアルなコミュニケーションを大事にしていくが、40周年を節目に我々のオペレーションを情報に変えて、LINEをはじめ様々なITによるコミュニケーションを通じ、より親しみやすくより便利な利用シーンを提供していきたいと考えている」とした。

同社が開設したヤマト運輸LINE公式アカウントのトーク画面から「お届け予定メッセージ」や、「ご不在連絡メッセージ」を配信。ユーザーは荷物の問い合わせや、集荷・再配達の依頼、料金・お届け日の検索などが可能。配達日時や場所を簡単に変更でき、都合のよい受取場所も指定できる。

将来的には手書きの必要がある紙の伝票を「LINE」で作成し、同社の直営店やコンビニエンスストアの店頭端末、セールスドライバーの端末から出力できるようにするなど、発送に係る業務を効率化するサービスも展開。さらに、送り人と受取人ともに「LINE」のユーザーであれば、発送先の住所がわからなくても荷物を発送できるサービスも行っていく。

今回のサービスはユーザーへの利便性拡大とともに再配達の削減も期待できる取り組み。今後の動向に注目が集まる。

なお、同社は今回、「クロネコ」をモチーフにした同社初のLINEスタンプ「送る!受け取る!クロネコスタンプ」8種類の提供を開始した。4月11日までhttps://line.me/R/shop/detail/5812からダウンロードできる。スタンプの利用期間はダウンロードから180日間となっている。

●(写真上)ITを活用したユーザーとのコミュニケーションの必要性を語る長尾社長(中央)右はLINE(株)の出澤剛社長
●(写真中)トーク画面内のサービスメニュー
●(写真下)お届け予定メッセージ

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