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セブン&アイHD、同社初ネットスーパー専用店舗を都内に開設

2015/03/09

セブン&アイ・ホールディングスは3月8日、同社初となるネットスーパー専用店舗「セブン&アイ・ホールディングス ネットスーパー西日暮里店」の運用を開始した。

同店は東京都荒川区に位置し、既存のイトーヨーカドー店舗で実施しているネットスーパー出荷件数の約5倍となる1日最大2,000件の注文に対応するため、業界初となる専用の設備や仕組みを導入。受注から製造調理、ピッキング、配送管理に至るまですべてシステム制御し、全長約600mのコンベアや専用ハンディターミナルを活用して、多様な注文への迅速な対応を可能にした。また、既存店舗の配送は平均10便体制/日なのに対し、同店では業界最大の23便体制/日を整えた。

同社のネットスーパー事業は、グループ傘下のイトーヨーカドーが 2001年に葛西店(東京都江戸川区)にて開始して以来、店舗型ネットスーパーの草分け的な存在として、事業を拡大。現在、全国144店舗でサービスを展開し、年間売上は 500 億円規模に成長している。

この間、全国の小売店舗の減少や女性の社会進出の進展などにより、顧客のライフスタイルが多様化し、昨今では都心部への人口回帰が進んでいることから、東京23区内を中心とした宅配消費の潜在マーケットは数百億円以上ともいわれている。同社がこれまで展開してきたネットスーパー事業は、既存のイトーヨーカドー店舗周辺を対象商圏としたもので、
東京 23 区内、特に出店していない都心部には事業展開していなかった。

人口減少や少子高齢化等、様々な社会構造の変化に伴い、「お買物代行サービス」であるネットスーパーへの要望は今後ますます高まっていくものと想定されることから、同社は今回、特に市場の潜在ニーズが高いとされる東京23区内に対して、ネットスーパー事業の進出を決定し、新たな事業拠点として「ネットスーパー西日暮里店」を設置した。

同社では「ネットスーパー西日暮里店」を、今秋より本格稼働を予定しているグループの新たなECビジネス「オムニチャネル」における事業拠点の一つとして据えており、ネットとリアル(店舗)を融合させた新たな取り組みとして、より便利で快適なお買物サービスをご提供していく考え。

●既存店舗のネットスーパーとの業務フローの違い

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