[最新ニュース] 物流・生産拠点

サンゲツ、GTP/AGV導入の物流センターを新設

2021/01/06

(株)サンゲツは1月5日、物流業務の「自動化・省人化」をコンセプトとした「関西ロジスティクスセンター」を大阪市淀川区に新設した。
 
同社は中期経営計画(2014-2016)【Next Stage PlanG】・(2017-0019)【PLG 2019】を経て、全国で1日に平均約6万点の出荷を行うロジスティクス部門における在庫・出荷・配送といったサービス機能の強化を推進。新センターの新設・統合を行うことにより、西日本エリア全体のさらなる物流体制の強化を図る。

従来関西エリアでは、2拠点で対応していたことによるデリバリーロスとオペレーションの非効率性が課題となっていたが、新センターでは1拠点に機能を集約することによる非効率性の解消に加え、同社初となる無人搬送ロボットGTP(Goods To Person)を導入することで在庫棚を出荷作業場所まで自動搬送することが可能となったほか、自動で商品を運ぶ無人搬送車AGV(Automatic Guided Vehicle)等の新設備を導入し、徹底した自動化・省人化を図る。

今後は、配送コストの上昇や重量物配送の忌避傾向といった物流業界全体を取り巻く課題を踏まえ、現中計(2020-2022)【D.C. 2022】のもと、自社配送体制の拡充と高度化を進めるほか、RPA(※)の導入等、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進することでデータを活用した業務改革にも取り組んでいく。

※RPA(Robotic Process Automation):手順が決まったパソコン作業を自動化するソフトウェア

●「関西ロジスティクスセンター」の特長
(1)無人搬送ロボット「GTP」をはじめとする自動化・省人化につながる各種新設備を導入
新たに取り入れた無人搬送ロボットGTPが壁紙の在庫棚を出荷場所まで自動搬送。出荷担当者が在庫棚まで商品を取りに行く必要がなくなり、人の移動時間と体力的負担を削減する。また、無人搬送車AGVが商品をフォークリフトで搬送する作業を人に代わって行うほか、壁紙の自動梱包機や床材の自動長尺カット機なども導入することで人による作業を大幅に削減し、自動化・省人化に取り組む。

(2)西日本在庫拠点として全商品約1万2,000点を在庫
新センターは壁装材や床材、ファブリック等の全商品約1万2,000点を在庫し、関西エリア(大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・滋賀県)のみならず、各ロジスティクスセンター向けの供給用商品の西日本在庫拠点としての役割を果たす。西日本エリアにおける物流体制の強化を図ることで、さらなるサンゲツロジスティクス部門のサービス機能の拡充と高度化を推進する。

2016年8月に新設した北関東ロジスティクスセンターをはじめとして、今回6拠点目となる関西ロジスティクスセンターの新設・統合を行うことにより、同社の全国のセンター総面積は東京ドーム5個分に相当する23万6,000平方メートルになる。

●関西ロジスティクスセンターの概要
施設名称:(株)サンゲツ 関西ロジスティクスセンター
住所:大阪市淀川区加島2-1-74 MFLP大阪1内
在庫商品:壁装材・床材・カーテン等、計約1万2,000点
延床面積:4万3,880平方メートル
業務開始日:2021年1月5日

●サンゲツの関西ロジスティクスセンター(上)、サンゲツの物流拠点再編の実績(下)

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