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JR貨物がダイヤ改正を発表、輸送力を増強、速達化

2015/12/18

日本貨物鉄道(株)は12月18日、平成28年3月のダイヤ改正を発表した。社会からのモーダルシフトへの期待と顧客の多様なニーズに応えることを主眼に、(1)関東⇔関西間に速達タイプのコンテナ列車を新設、(2)列車再編による、首都圏周辺エリアから九州向け輸送力の大幅増強、(3)コンテナ貨車増結による、輸送需要が旺盛な地域間の輸送力増強、(4)主要都市間のコンテナ列車速達化等によるリードタイム短縮―を実施する。ダイヤ改正日は平成28年3月26日。 また、安全性および輸送品質の向上を図るため、輸送機材の設備投資を積極的に行う。機関車18両、コンテナ貨車209両、コンテナ4,000個を新製する。

(1)関東⇔関西間に速達タイプのコンテナ列車を新設
トラックドライバー不足等の構造的問題を背景に、トラックから鉄道へ輸送モードをシフトする機運が高まっていることを踏まえ。そのモーダルシフトへの期待に応えるため、特に顧客からの要望が多い物流の大動脈である関東⇔関西間に、深夜発早朝着の速達タイプのコンテナ列車を新設する。

(2)列車再編による、首都圏周辺エリアから九州向け輸送力の大幅増強
鉄道貨物輸送の最大のメリットである中長距離輸送では、鉄道へのモーダルシフトの動きが年々加速している。特に首都圏およびその周辺エリアから九州方面への輸送需要は高く、現在も多くの顧客の利用がある。圏央道の開通などにより、今後さらなる需要拡大が見込まれることから、九州方面への直行輸送力を大幅に増強する。  

(3)コンテナ貨車増結による、輸送需要が旺盛な地域間の輸送力増強
かねてから鉄道輸送へのモーダルシフトの動きが顕著な東海・北陸・信越エリアから関西以西への輸送ニーズに応えるため、この区間を走行する列車にコンテナ貨車を増結することで輸送力を増強し、さらに利用しやすくする。 

(4)主要都市間のコンテナ列車速達化等によるリードタイム短縮
高まる輸送需要に応えるため、同社ではダイヤ改正によるリードタイムの改善にも取り組んでいる。今回の改正でも、輸送需要が旺盛な区間や速達性を重視する区間を中心に、コンテナ列車の速達化や発着駅間のリードタイム改善により、商品力強化とサービスのさらなる向上を図る。

 

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