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ヤマトHD、中小医療機関向け「カルテ保管サービス」開始

2017/03/01

ヤマトHD(株)傘下のヤマトロジスティクス(株)(YLC)は3月1日、現在ヤマトグループで展開している「機密文書リサイクルサービス」の新サービスとして医療機関向けの「カルテ保管サービス」を4月1日より開始すると発表した。

機密文書の処理・リサイクルの市場規模は、個人情報の保護意識の高まりを受けて拡大傾向にあり、YLCはオフィス等で発生する機密文書を専用ポスト・BOXで安全に回収・処理したり、保管期間まで専用書庫で安全・確実に保管したりするなどのサービスを提供してきた。その中で、中小規模の医療関係顧客から、医療カルテを法令等で定められた期間保管し、その後確実に廃棄して欲しいという要望が多数発生していた。

ただ医療カルテの保管に関しては、医師法など複数の関係法令および省令が存在するため、YLCが検討している運用内容が法令等に抵触しないか「グレーゾーン解消制度」を活用し、経済産業省へ事前に照会した結果、2017年1月27日付で厚生労働省および経済産業省より、関係法令および省令に抵触しない旨の回答を受け、カルテ保管サービス開始に至ったもの。

同サービスでは、中小規模の医療機関や廃院予定の医療機関が所有するカルテ原本の保管について、最大10年までの一括保管契約が可能で、確実なセキュリティの下、保管に使用するダンボールを箱単位で在庫管理、必要に応じてYLC倉庫から箱単位でカルテの現物を取り寄せられる。また緊急でカルテが必要な場合は、対象カルテをデータ化して送付可能。保管期限到来後は、未開封のまま溶解処理工場で確実に処分し、溶解完了証明書を発行する。事業開始当初は東京エリアでサービスを行い、順次エリアを拡大する予定。

●機密文書リサイクルサービス
http://www.y-logi.com/ylc/logistics/kimitsu/index.html
●カルテ保管サービス
http://www.y-logi.com/ylc/logistics/juyobunsho.html

●カルテ保管サービスのイメージ

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