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JPR、レンタルパレットサービスがライオンで全面採用

2016/07/22

日本パレットレンタル(株)(JPR)は7月21日、同社のレンタルパレットサービスがライオン(株)の日用品パレット輸送で全面採用されたと発表した。

ライオンでは、主力商品群である日用品(歯磨、ハンドソープ、洗剤等)のパレット輸送を、これまでの自社パレット運用から、JPRレンタルパレットの共同利用・共同回収システムの利用へと切り替えた。7月1日から日本全国のライオンの工場、配送拠点に一斉に導入されている。

これにより、パレット納品における業務の効率化が図られ、コストメリットが得られると共に、トラックドライバー不足への対応や物流拠点での労働環境の改善などが期待される。

今回のレンタルパレットサービス導入について、ライオン LOCOS推進部長 平岡真一郎氏は以下のようにコメントを発表している。「当社の主力商品である日用品のパレット輸送に、JPRレンタルパレットサービスを導入するにあたり、約2年の検討期間を設けました。今回の導入において、JPRには、単なるレンタルパレットの供給者としてではなく、当社物流の現状を把握していただくことに始まり、パレット流通に関する詳細な状況分析や、レンタルパレット導入による業務改善効果の試算、スムーズに移行するための支援など、当社の物流業務における全体最適に関してご協力いただきました。」

■導入の背景
▽物流にかかわる労働者不足から物流労働環境の見直しの機運が高まり、パレットについても、運用方法を含め抜本的な見直しが必要な状況となっていた
▽導入を検討する段階では、ワンウェイレンタル方式と従来の運用について比較検討を行い、自社だけでなく、日用品業界全体でメリットが享受できる可能性が高いワンウェイレンタル方式を採用するという結論に至った
▽両社協働でパレット輸送全体を見直し、さらなる効率化を図った
▽2014年より医薬品部門のパレット輸送においてJPRレンタルパレットサービスを利用しており、ワンウェイレンタル方式のメリットを実感していた

概要
▽ライオン商品のパレット輸送におけるJPRレンタルパレットサービスの全面採用
▽サービス利用開始日:2016年7月1日(金)
▽レンタルパレットご利用予定枚数:年間約70万枚
▽導入拠点:ライオンの生産拠点、配送拠点等(日本国内でパレット輸送を行う全拠点)
▽利用パレット:JPR木製11型レンタルパレット

■JPRレンタルパレットサービスの特徴
▽季節波動による使用枚数の変動に対応
▽全国約70カ所にあるJPRデポからレンタル可能
▽JPRが空いたパレットをまとめて回収する共同回収システム(※)で効率的な回収が可能(パレットのワンウェイ利用が可能)

※共同回収システムとは、複数の企業が配送センターや卸売業・小売業などへの出荷に使用したパレットを、JPRがまとめて回収する仕組み。利用企業は出荷先からのパレットを回収する必要が無いため、ワンウェイレンタル方式と
してパレット輸送が可能

(上)共同回収システムのイメージ
(下)今回採用されたパレット
      JPR木製11型レンタルパレット(JIS規格準拠)、サイズ:1,100×1,100×144㎜(DWH)、材質:木製

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